教授からのメッセージ

研究の未来

工学サイドからみて研究の宝庫といわれている優れた 生体機能に関連する未来志向の研究分野ではコンピュー タ技術と材料および加工技術の進歩が追い風になろう。その 結果個体差や経時変化を乗り越えた一般性のある生体機能 の制御技術 (医療) をはじめとし人工系とヒトの感覚の間 の円滑なコミュニケーションを可能とする技術が開発され 真に人間の生活に役立ち得る総合技術が産まれるであろう。 またこれとあいまって計測技術の発達は患者に苦痛を 与えぬ無侵襲に近い自動検査と生体機能の自動修復をかなり の範囲で可能とし臨床検査と医療に大きな概念の変化をも たらすであろう。

産業界へ

本研究室では多くの場合に産業と結びついてはじめて意味 を見出せるような分野の研究を扱っているので積極的に共 同研究可能な企業を探したい。このホームページの研究内容を ご覧になって,企業から見て,大学での研究が何かに役立ちそ うで,しかも技術提携が可能であると考えていただけるならば, 是非連絡してください。大学は現在人手も少なく,興味あるア イディアがあって,理論や方法が明確でも,実行に移せない場 合が多いので,セミナーなどを通じて積極的に人的交流を行い, 互いに向上できる開発研究環境を築きたいと思っています。地方 では地元の産業育成のためにこの様な場を提供してくれる公 的機関が有機的に機能しており,その力添えで生まれた共同研 究を現在も継続しております。

受験生へのアドバイス

諸君はこれまでに学んだ事柄から自らの価値観を見出しつつ あると思う。この価値観を実現できそうなあるいはおもしろそう な研究をしている研究室を擁する大学と学部を選んで進学する ことを勧めたい。入学後は情報過多の時代にあつて受験 時代に醸成された習性から脱皮して自分の獲得した知識の再点検, 再確認を日々実践してほしい。科学は順を追って筋道正しく学べば, あらゆる人に理解とその発展への関与の可能性を与えてくれるも のであるから柔軟性に満ちた若い諸君なら自分の価値観を 追いながら自己実現が可能であり精一杯の思考と努力は以後 の諸君の価値観の成長や変遷にも十分に対応し得るものと思われ る.


機能支援システム学 - 2003年3月14日更新 - ご意見ご感想はこちらへ