老人向けゲームの開発


老人用ゲーム開発の歴史

Pico

PICO(SEGA製)を用いて最初のゲームを作成('92〜)

PICO

VG1

VG1を用いた第2世代('93〜)

VG1

Windows版

時代の流れとともにWindows版へ('98〜)

Windows版のゲーム機 ゲームのコンテンツ、浦島太郎

発表、メディアでの取り上げ

老人ゲームに関するメディアでのとりあげと学術発表の一覧

老人ゲームについて

当研究室では人工現実感の技術の応用として,痴呆性老人を対象にした 劇場型遊戯システムの開発を行っています.このシステムは,老人と老人, もしくは老人と介護者の間の人間関係の醸成に有意義であると同時に, 痴呆の改善にも効果があることが確認されております.

具体的には,老人の姿をビデオカメラで撮像し, コンピュータのメモリ内で様々な種類のオブジェクトを合成します. これにより,あたかも仮想空間内で老人がオブジェクトを用いて遊んでいるように見えます. この遊戯の特徴は道具を一切使わないことで, これにより誤って周囲の人間にケガをさせたりする危険性がなくなりました. また,周囲で見ている老人が,参加したいときに自由に参加でき, やめたいときにやめることができます.

仮想物体を用いて仮想空間内で「遊ぶ」と,実際の紙風船などで 遊ぶのと同様の遊びを体験できますが,腕がうまく動かないために 紙風船をうまく打ち返せない老人でも,仮想の物体なら任意の 反射率を与えられるので上手にオブジェクトで遊ぶことが出来ます. また,失敗しても次のオブジェクトは直ちに出てくるので, 落ちた紙風船を拾うような手間は必要ありません.

オブジェクトの種類により,老人の興味が異なるのも特徴です. 老人のが好みに合わせたオブジェクトを用意することで,より多くの老人と交流できます.

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