PICOからVIP、そしてVG1へ

VIPはCSKによって作成された仮想ゲームで、当初はこの VIPをPICOでの問題点を補ったゲームとして使用していました。 しかし、ゲームに対する様々な要望に対応し、さらに老人の 精神機能評価等のカスタマイズに対応する必要があったため、 MS-DOSベースのゲームVG1を当研究室で開発しました。('93〜)

VG1

VG1

特徴

VG1はテレビの画面を飛び回るボールを弾く遊びです。 テレビ画面のなかにカメラで取り込まれた自分の姿がうつっています。 手や体を動かすと画面のなかの自分も動きます。 ボールに触れると弾かれたボールは跳ね、音を出します。 画像だけですべて処理されるのでゲーム機以外に 特別な用具を必要としません。誰でも安全にゲームをすることが出来ます。

ソフトウェア

このシステムはボールのみならず様々な物体をゲームのなかに登場させる事が 出来ます。

将棋の駒 水族館

動作している様子

以下は実際に使用してもらった時の動画です。この方は実際の痴呆性老人です。

動作画面←動画!!

PICOからの改善点

PICOはもともと幼児用知育ゲームであったため、実験の参加を依頼したご老人の中には 抵抗を感じる方もいらっしゃいました。また、ペンと言う機材を持たなければならない 点が繁雑さを生むとの指摘もありました。

そこでVG1は老人が楽しめる場の提供を目指して開発されました。

また、「会話中心」のゲームであったPICOに対し「体を動かす要素」 をとりこむことで新たな遊びの可能性を生み出しました

特養での実施結果

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